もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 インフルエンザが11月上旬から患者さんが出て続いています。幼稚園、小学校で学級閉鎖がありました。これから少しずつ増えていくでしょう。咳と鼻水のある普通のカゼも増えています。RSウイルス感染症(乳児がかかると気管支炎が重症化することがある)も引き続き見られています。嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)も増えてきました。熱だけの夏カゼ手足口病ヘルパンギーナは減りましたがまだ見ます。水痘おたふくかぜ溶連菌性咽頭炎、高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)も続いています。麻疹風疹、小学生以上で熱と咳が続くマイコプラズマ感染症百日咳りんご病は見ていません。
【看護師より】
指しゃぶり

赤ちゃんの指しゃぶりは、微笑ましい仕草です。多くは1〜2歳で自然に指しゃぶりをしなくなります。3〜4歳になると吸う力が強くなり歯並びや噛み合わせに影響が出てきます。また行動範囲も広がり経口感染の機会も増えてきます。3歳を過ぎて指しゃぶりをしているようであれば、生活環境(遊ぶ時間がない、親子関係など)心理状態(不安や緊張や退屈など)を考え、別の遊びや興味にもっていく事が大切です。例えば、寝付くまで子どもの手を握ったり、絵本を読んであげたりして十分な愛情やふれあいを通して、心配ごとや不安を解消してあげることが大切です。

チック
まばたきをする、咳ばらいをする、頭を振る、うなずく、額にしわをよせるなど色々なチックがあります。本人はわざとやっているのではありません。小学校低学年までの子どもにみられ、不安や心の重荷、緊張などがきっかけでおこるようです。ほとんどが一時的な「くせ」のようなものですから心配ありません。チックのきっかけらしい事が思いあたれば、それを変えてみます。「ほらまた!」と注意したり「やめなさい」と叱る事は何の意味もありませんし、むしろ子どもが緊張して治りにくくなります。焦らず、無視し、出来るだけ不安のない環境に努めて下さい。
また、兄弟の誕生で、上の子は今まで独り占めできていた大好きなお母さんが赤ちゃんの世話に追われて自分への関心が半減してしまいます。わかっていてもさみしい気持ちが、指しゃぶりやチックなどとして現れる事がよくあります。上の子はお兄ちゃん、お姉ちゃんになろうと必死で頑張っています。しっかり抱きしめてあげて下さいね。お母さんの温もりが子どもの一番の安らぎです。
【12月の予定】
土曜日:12/6、20 森 11/13、27 木下
年末年始の休診日:12/30(火)〜1/3(土)
当番医:12/21(日)
急に発熱した場合など受診下さい。
【受付より】 
 11月に入り、ワクチン接種も増え、17時以降の受診が非常に混雑していて駐車場にも入れない状況です。早めの来院をお勧めします。
【病時保育室みどりキッズより】
 おたふくかぜに罹った際、食事で気をつける事は唾液の分泌が増えてしまう味付けの濃いものや酸っぱいものです。唾液を出す事が刺激となり痛みになります。薄味で水分を含んだ柔らかいもの、酸っぱくないものを選びましょう。腫れと痛みが酷い時は、スープなど液体から始めましょう。
今年も一年間お世話になりました。