もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 インフルエンザは4月に入り減少していましたが、下旬になってもまだ1日数人が続いています。3月に多かったB型が減り、A型が中心になっています。嘔吐下痢症は4月下旬から減少してきましたが、まだおられます。乳児がかかると重症化することのあるRSウイルス気管支炎は見なくなりました。4月下旬から夏カゼの咽喉が赤くなるヘルパンギーナや手足口病を見るようになりました。溶連菌感染症やりんご病は小流行中です。水痘、おたふくかぜ、アデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)、マイコプラズマ気管支炎はわずかです。百日咳がありました。麻疹、風疹は見ていません。
【ヒブ・肺炎球菌ワクチンの再開について】 
 ワクチン接種後に複数のお子さんが亡くなられると云うことがあったため、3月上旬に接種が一時見合わせになりました。厚労省は情報収集と専門家の委員会を開きました。その結果、死亡とワクチンとの関係がないとのことで接種が4月1日から再開になりました。
 情報を見ると亡くなられたのは乳幼児突然死のようです。今回は接種と乳幼児突然死がたまたま重なったと推測されます。乳幼児突然死は年間約100人あります。調査では接種が始まって、乳幼児突然死が増えてはいません。乳幼児へのワクチン接種の機会が増えると重なることがあると思います。
 この2つのワクチンは、世界で数億万人の子どもに接種されています。各国のデータで接種と乳幼児突然死の関連はありません。

<同時接種>
 海外では同時接種が一般的です。同時接種で副作用が増えるデータはありません。
 日本で使用されている三種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風)やMRワクチン(麻しん、風しん)も一種の同時接種ワクチンです。
【看護師より】 防災対策について(地震の時)
 この度、東日本大震災の被害に合われた方、また、ご親戚等で被害に合われた方に心よりお見舞い申し上げます。震災から1ヶ月以上経ちましたが未だ避難所での生活は続いていたり、テレビで見る光景にもどかしさすら感じています。いろいろありますが、今回は赤ちゃんのいる場合を想定した場合において;オムツ、タオル、毛布、着替え、ミルク缶、哺乳瓶、ビニール袋、乳児医療証や保険証のコピー等を普段から準備しておきましょう。 
【広島大学医学部5年生実習について】 
 本年4月から広島大学医学部5年生が、毎木曜午前中に当院で小児科実習をします。実習にご協力をお願い致します。
【受付より】 保険証について(予防接種時)
 予防接種・健診の時間に来られた患者様へ:保険証を母子手帳のポケットに入れないようにお願いします。ポケットより落ちる危険性がございます。基本的に予防接種・健診時は保険証はいらないのですが、初診やお薬が出た場合は必要な場合がありますので、必ずお手元にお持ち下さい。 
【病時保育室みどりキッズより】 
 A君(1歳半)が椅子に座っていると、Bちゃん(1歳4ヶ月)が近づき手を差し伸べました。A君はその手を両手でつつむように握って、自分のほっぺへ…。二人は見つめ合ったまま、ニコニコでした。短い時間でしたが、ハートマークがふりそそいでいたようで、微笑ましかったです。