もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 咳や鼻水といったカゼ症状のない熱だけのカゼが続いています。夏カゼの1種で、38〜39度くらいが1〜2日間出ますが、一般状態がよい子がほとんどです。咽喉が赤くなり口内炎ができたり、発疹ができる夏カゼのヘルパンギーナや手足口病もおられますが多くはありません。水痘、おたふくかぜ、溶連菌感染症、高熱が続くアデノ感染症(目が赤くなればプール熱)はほとんど見ません。りんご病が少しおられます。嘔吐下痢症も多くはありませんが、続いています。
【看護師より】  〜喘息発作についてのケア〜
 9月に入ってから、喘息のお子さんが増えてきました。喘息とは、気管支が狭くなって空気が通りにくくなって、ゼーゼーと言い、息苦しくなる病気です。何らかの(埃、ダニ等)アレルギーにより喘息発作を誘発しますが、今年は風邪が引き金で発作を起こす子供さんが多いように思います。又、大気の気圧等の天候や朝晩の冷え込みも影響しているのでしょうか。発作がひどくなると肩を上下させて呼吸したり、お腹がぺこぺことなるような呼吸をしてしんどそうにします。治療としては、気管支拡張剤の吸入や、内服薬、場合によっては点滴を行う事もあります。ひどい発作の時はステロイドの吸入を行う事もあります。よく指に器械を付けさせてもらっていますが(Sao2センサー)これは、体の中の酸素の濃度を測っています。正常値は98〜100%で、しんどいときには90%前半となります。この数値になると、遊ばずにぐったりし、肩や鼻で呼吸する状態になります。  
 家でできるケアとしては、呼吸がしやすいように体を斜めに起こしてあげ、痰を出しやすくする為に水分摂取をし、お部屋の加湿をしてあげましょう。朝と寝る前に症状が出やすくなりしんどくなる場合があります。お部屋の温度管理、お布団や服の調整をしてあげて下さい。お薬は忘れずに飲ませてあげましょう。
【医療スタッフと子ども】
 私達医療スタッフは、日々いろいろな子どもさんと接していますが、何より元気になった姿、笑顔を見られるのは一番の楽しみです。病気でしんどそうで時折、泣かしてしまう処置があったり、かわいそうな場面もあります。その時の工夫として、絵を見せたり、遊んだりと、子どもとコミュニケーションをとる事で信頼関係を築き、処置に対して不信感を持つ事なく協力してくれた時は、こちらもとてもうれしく感じます。医療者は怖い人という概念ではなく、注射もするけど信頼できる人という風に思ってもらえればいいなと思う、今日この頃です。
【受付より】
☆インフルエンザワクチンについてお知らせ☆
 10月1日(月)から接種開始です。(予約制)
 料金 : 1回目3,000円 2回目2,500円
 (13才以上は1回でよい)
※接種後2週間から効果が現れ、5〜6ヶ月持続します。年内に打てるように計画しましょう。
【病時保育室みどりキッズより】 
 9月にスタッフ間で、臨床心理士の高見千加子先生の講演を聞いた事の勉強会を行いました。
心の発達に必要な事は、生理的欲求(睡眠・食欲等)がある程度満たされており、安心でき、守られている環境に置かれている、子供自身が大切な存在であると認めてもらえる事だそうです。